中国では新型肝炎の影響でマスクの売り切れが続出しており、SNSではマスク不足から生理用ナプキンをマスクの代替として男性が使用していると話題になっています。
【海外発!Breaking News】マスク不足が深刻の中国で、生理用ナプキンを代用する男性<動画あり>
【新型肺炎】日本の企業が中国へマスク100万個を送付と話題! 迅速な支援に中国ネットで感動の嵐 / 送り主はイトーヨーカドー! 詳細を広報に聞いた
・日本から中国にマスク100万個が届く
複数の中国メディアが伝えたところによると、2020年1月25日(土)早朝に四川省の双流国際空港に「日本企業からのマスクの緊急物資」が届いたという。・広報に詳細を確認したら
SNSではイトーヨーカドーに多くの中国ネットユーザーから感謝の声が寄せられているが、当のイトーヨーカドーは中国法人も含めて特にコメントや写真などは発表していないようだ。そこで、日本の広報センターに中国での報道が事実なのか確認をしたところ「成都市から要請を受けて、マスク自体はお送りはしています」
とのこと。イトーヨーカドーがマスクを送ったというのは事実だった!
広報担当者によると1月24日金曜日に発送して翌日土曜までには到着しているはずだというので、現地の報道と合致している。しかし一点だけ異なったのが
「寄付かどうか、そのあたりの話は全くできておりません」
という点である。現地ニュースではハッキリ「寄付」と報じられてはいるものの、広報担当者によると現地へマスクを送ることが第一で、細かい点は確認できていないのだそうだ。まとめると現時点で言えるのは「成都市からイトーヨーカドーに要請があった」「イトーヨーカドーは成都へマスクを送った」の2点なのだった。
引用元:【新型肺炎】日本の企業が中国へマスク100万個を送付と話題! 迅速な支援に中国ネットで感動の嵐 / 送り主はイトーヨーカドー! 詳細を広報に聞いた
マスク不足から生理用ナプキンをマスクの代替として使用している現状から、イトーヨーカドーがマスクを送っていたとのことです。
そしてそんな現状からか、中国でマスクの値段が爆上げしているとのニュースも。
【北京=西見由章】新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が急増している中国で、感染予防にかかせないマスクの不足が湖北省を中心に深刻化している。国内ではマスク1枚を1000円で売っていた業者が摘発されるなど悪質な便乗値上げの動きも。春節(旧正月)の大型連休中のため多くの工場が稼働を停止していることに加えて、当局による移動規制の影響で物流が滞っていることも要因だ。
「マスクが1枚30元(約470円)だって? お前たちの家には子供や老人はいないのか!」
中国のSNS上で、江蘇省南通市の薬局を訪れた男性が店員たちに怒りをぶつけている動画が拡散した。女性店員は「仕入れ価格が上がっているから」と釈明するのがやっとだ。
天津市当局は27日までに、マスクを不当に高値で販売して暴利を得たとして市内の薬局を摘発、営業停止処分にした。同店はウイルス感染を防ぐ高性能マスクの2枚セットを128元(約2000円)で販売していた。原価は約10分の1の12元だったという。
中国工業情報化省の幹部は26日の記者会見で「春節の休暇時期に入っているため、(マスクや防護服といった)感染予防物資の需給逼迫(ひっぱく)が非常に深刻化している」と危機感を示した。当局が製造業者に生産再開の前倒しを指示しているものの、稼働率はまだ4割だ。
広東省の製造業者は「最大の問題は原料不足だ。マスクの濾過(ろか)材が足りない」と中国メディアに訴えた。
引用元:マスク1枚1000円 中国で悪質便乗値上げ相次ぐ
そもそも新型コロナウイルスとは
コロナウイルスとはウイルス集団の総称で、動物だけではなくヒトにも感染することが知られています。
ヒトに感染した場合、風邪のような症状から呼吸器疾患や重度の感染症までを引き起こし、近年でよく知られているコロナウイルスの流行はSARSになります。
今回の新型コロナウイルスが認知された時期としては、2019年12月31日に世界保健機関(WHO)の中国事務所に第1報があったことから始まります。
ここで判明したウイルスが、新型コロナウイルスとされ武漢市で集団発生した肺炎の原因となっています。
中国政府はアウトブレイク(集団感染)への対応にあたり、武漢市と近隣都市を事実上の隔離状態に置き感染の拡大を抑えようとしている。
こうした中、日本政府は中国の武漢から日本人らを帰国させるための全日空チャーター機の第1便が1月28日の夜にたち、武漢在住の日本人を帰国させています。
ただ新型コロナウイルスの感染源については野生動物といままでされていましたが、はたしてそうなのか、といったニュースも出ています。
公式発表では、新型コロナウイルスの発生源は、武漢市の海鮮市場で売られていた野生動物だとされている。自然界で接触することのない動物同士が狭い空間に集められ、異種間の感染によって病原体が突然変異を起こした可能性があるというのが当局の説明だ。
だが12月1日と2日に確認された最初の感染者3人はこの市場を訪れていないし、研究対象となった41人のうちほかの11人も、同様に市場との接触はなかった。ウイルスは、かなり早い段階で進化を始めていたのだ。似たような肺感染症に埋もれて検知されない間にウイルスは感染力を増し、ヒトからヒトへと広まっていった。SARSの時と同様に、新型コロナウイルスもまた徐々に進化を遂げて毒性や感染力が高まっていく可能性がある。
引用元:新型コロナウイルスについて医学的にわかっていること
また、武漢滞在歴のない日本人が国内で感染したいう報道も出ています。
中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスによる肺炎が相次いでいる問題で、武漢への渡航歴が無い奈良県に住む日本人男性が、ウイルスに感染していることが確認されました。武漢への渡航歴が無い人の感染が確認されたのは初めてで、日本人の感染が確認されたのも初めてです。厚生労働省は国内で人から人にウイルスに感染した可能性が高いとみて調べています。
厚生労働省によりますと、新たに感染が確認されたのは、奈良県に住み、武漢への渡航歴が無い60代の日本人男性です。
男性はバスの運転手で、今月8日から11日と、12日から16日の2回にわたって、武漢からのツアー客をバスに乗せていました。
男性は今月14日に悪寒やせきなどの症状が出て、17日に奈良県内の医療機関を受診しましたが、検査で異常がみられずに経過観察となりました。
しかし、22日には関節痛があり、せきの症状も悪化し、25日に奈良県内の医療機関に入院していました。そして検査の結果、28日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
日本国内で武漢への渡航歴がない人で感染が確認されたのは初めてで、日本人の感染が確認されたのも初めてです。厚生労働省は男性が国内で人から人にウイルスが感染した可能性が高いと見て調べています。
男性は武漢からのツアー客を乗せて今月8日から11日には大阪から東京方面の空港まで、12日には東京から大阪まで運転したと話しているということです。
男性は現在も入院中で、症状は改善傾向にあるということです。これまでの調査では、男性が運転していたツアーバスの乗客には明らかに肺炎などの症状があった人はいなかったということで、厚生労働省は症状の出ていない人から感染した可能性もあるとみて調べています。
また現在は、医療機関に対し武漢への渡航歴があって発熱や肺炎の症状のある人がいた場合に、保健所に報告するよう求めていますが、今回はその対象外の人で感染が確認されたことから厚生労働省は今後、報告対象の拡大を検討したいとしています。
さらに28日は、いずれも武漢に住み日本を訪れた、40代の男女2人も新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
このうち男性は今月20日に来日したあと26日に愛知県内の医療機関を受診して肺炎の診断を受け、現在、入院しているということです。
また女性は今月21日に来日して22日から北海道を観光していましたが、27日、北海道の医療機関で肺炎の診断を受けて入院したということです。国内で確認された感染者は7人となりました。
引用元:新型肺炎 日本人で初の感染確認 国内感染か 武漢滞在歴なし
オーストラリアの研究所では、新型コロナウイルスの培養に成功しワクチンの開発につながるという報道もありますが、現時点では静観する必要がありそうです。
【シドニー時事】オーストラリア南東部メルボルンにあるピーター・ドハーティー感染・免疫研究所は29日、中国で感染者が多発している新型コロナウイルスの培養に成功したと発表した。
中国外の施設では初めてという。
培養したウイルスは世界保健機関(WHO)を通じて世界の研究所と共有。ワクチンの早期開発につながる可能性がある。
同研究所は感染した患者から採取したサンプルを使って培養した。今回の成功により新型ウイルスに関する正確な診断が可能になるとして「重要な突破口だ」と強調した。培養したウイルスは抗体検査向けに使われるほか、試験段階のワクチンの有効性の評価にも役立つという。
引用元:新型コロナウイルスの培養成功=ワクチンの早期開発も―豪研究所
その他参考サイト
中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎の発生について(厚生労働省HP)
新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議を開催(首相官邸HP)
新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について(内閣官房HP)
海外で健康に過ごすために(厚生労働省検疫所HP)
「麻しん(はしか)」は世界で流行している感染症です(厚生労働省HP)
空港における水際検疫の強化について(農林水産省HP)
家畜の伝染性疾病の侵入を防止するために(動物検疫所HP)